Market Update 2025.2.26

東京時間、特段目立った材料がない中でドル円は148円台後半から149円台を回復。
海外時間、方向感を欠きながらドル円は149円を挟んでの展開。

その他、トランプ大統領は「合成麻薬フェンタニルと移民の米国への流入阻止に向けた精査」の為、メキシコとカナダに対する関税を4月2日に再延長するとの期待が高まったが、米当局は発動期限である3月4日はなお有効と述べ、関税発動に関する不透明感は継続。
トランプ大統領の発言を受けて、カナダドル、メキシコペソは一時急騰。

2025.2.26 東京時間 ドル円小幅反発

特段目立った材料がない中でドル円は148円台後半から149円台を回復。
安値更新を続ける中で実需のドル買いや短期円ロングポジションの解消が進んだ格好か。
日銀の更なる利上げ観測の高まりに加えて、米国スタグフレーション懸念からドル円は直近安値を下抜けて、円高地合いが続いている。
しかし、米国景気については中長期的な目線では成長力が見込めること、日本においては実質ゼロ成長のGDPを引っ提げて日銀が利上げを繰り返すことは難しいと予想していることから、ドル円の下落も一旦落ち着き、じりじりと150円台半ばへとより戻される展開を予想している。

Market Update 2025.2.25

東京市場は祝日明けの中、円高ドル安地合いがいっぷくすると、短期円ロングの解消や、実需のドル買いなどに支えられて150円前半までショートカバー。しかし、買一巡後はドル売りに押されて再びドル円は149円台へ下落。
海外時間もドル売り円買いがじりじり続く中、米国の2月消費者信頼感指数が98.3と市場予想を下回ると、米国の景気減速が懸念され債券利回り低下、ドル安、株安で反応。ドル円は一時148円半ばまで下落。

昨日は、米国の消費者信頼感指数が2ヶ月ぶりの下げ幅となりスタグフレーションが懸念される中、FRBの年内2回利下げが織り込まれながらドル安が進んだ。今週末に米国の個人消費の発表を控える中で景気悪化サイドを意識する動きからドル安円高地合いが継続するものと予想。

FIREについて考えてみる

FIRE(FFinancial Independence, Retire Early)は経済的自立し、早期退職を目指すもので、終身雇用制度の限界や、働き方の自由化ととものに世間に浸透しています。
早期に資産を形成することで、老後までに必要な資産に目処をつけて自由な時間を手にいれるという生き方は、まさに理想のように感じます。しかし、人生を豊かにする為のFIREが目的となり、FIREが人生の選択肢を狭めたり、生き辛くなるパターンもあるようです。
FIREを目的とするのではなく、何の為にFIREをするのかを明確にすることが重要なのかもしれません。

お金を稼ぐ(生きていく)上では、主に4種類のタイプに分類されます。
1.投資家、2. 経営者、3.フリーランス、4.労働者
投資家は資本を元手に事業に投資する人、経営者は会社運営を行うことでお金を生み出す人、フリーランスは自身を労働資本としてお金を稼ぐ人、労働者は自身を労働資本として企業に雇われて報酬を受ける人です。
私は、FIREは労働者階級からの脱却を図るものと解釈しております。
労働者階級とは、言葉を選ばずに表現すれば。「経営者がやりたくない仕事を代わりに行なって給料という報酬をもらう人」です。
4つに分類された働き方の中でもっとも自由度が低いもので、長時間労働にも耐えないといけないし、上司の理不尽にも従わなければなりません。

FIREを目指す多くの人は、この労働者からの脱却を目的としているのではないでしょうか。
ただ、FIREが目的となり達成後の人生が想像と違うと感じる人も多いようです。
海外旅行に毎月のように行ったり、高級車を何台も買ったり、高級マンションに住んだり、そんな使い方でできるFIRE達成者はほんの一握りで、ほとんどの人は一般的な生活を淡々としながら、自由時間を楽しむというスタイルでしょう。
おそらく、そんな生活の中でお金が減っていく恐怖心から行動が消極的になったり、時間はあっても何をすれば良いのかわからない、人との関わりが極点に減り楽しくない等のギャップに苛まれ、人生がつまらないと感じるのだと思います。

だからこそ、FIREのあとに何をするかが大切だと思っております。
私のおすすめは、自分の興味があることでフリーランスでお金を稼ぐことです。
退職後も働くならFIREではないのでは?と感じるかもしれませんが、先ほど述べた通り、FIREとは労働者階級からの脱去であり、労働からの脱却ではありません。
理不尽な人間関係や長時間労働で給料をもらうのではなく、自分の興味があることや好きなことで社会に付加価値を提供してお金を稼ぐというのがもっとも自分らしい生き方を実現し、人生を豊かにする方法ではないでしょうか。

貯めた資産に加えて、フリーランスで稼いだお金で生活費にすれば資産が減っていくペースも緩やかになり精神的にも楽になりますし、何よりやりたいことや興味があることを仕事にできているという充実感が生まれます。もちろん、好きなことでお金を稼ぐことは簡単ではありませんが、何かに打ち込むことは人生を豊かにしてくれます。また、仮に失敗したとしても、煩わしい退職手続きや転職活動も必要なく新しいことにもチャレンジができます。それが自由を手に入れたということだと私は考えています。
カフェが好きならカフェでアルバイトをする、鍛えることが好きならパーソナルトレーナーを目指す等、自分がやりたいと思っていたことに気軽に挑戦してみるのが良いと思います。現代では、初期投資を小さくして始められるビジネスも多いので、YouTubeで趣味動画をアップしてファンを増やしたり、ブログで収益を作るのも良いでしょう。

お金に囚われるのではなく、お金で手に入れた自由をいかに有意義に使うかがFIREの真の目的なのです。
FIREを目指しながら、常に自分は何がしたいのか、何が好きなのかを考えてFIREの後に何をするのかを同時に計画してほしいと思います。

Market Update 2025.2.24

先週は日米金利差縮小を背景にドル円が150円割れへと下落。週明けも日本休日の中ドル円は下落を続け一時148円割れへ。
ただ、148円台では短期円ロング勢の利食いの買いなどもあり反発すると、じりじり150円手前まで上昇。

今週も日米金利差が意識されてドル円は上値が重い展開が予想されるが、円高局面も一旦落ち着きを見せ、週末の米国個人消費を睨む展開か。

マーケット見通し 「一時150円割れ、どうなるドル円」

先週は、米国のCPIが市場予想を大きく上回り、米国の利下げ時期の後退が織り込まれた。ただ、CPI退治に時間を要することはマーケットも織り込んでいることもあり、総じてみれば米国景気ソフトランディング路線に変更はないだろう。また、トランプ大統領の関税政策に対する不安も拭えない点はあるが、自国ファーストで関税を交渉材料にしていることは明白で過度に悲観する必要はなく、蓋を開ければ米国経済にとって有利な交渉を成立させる期待値の方が高い。
トランプ大統領が非関税障壁(自国企業への補助金、付加価値税、消費税)に関して言及し、「日本の消費税引き下げ」がトレンドインしたことはポジティブである。外圧でしか緊縮財政路線を変換できないとすれば霞ヶ関は甚だ情けないが、リスクを取ることが出来ない官僚にとって外圧がエクスキューズとなるならば背に腹は変えられない。もっとも、日本の消費税減税引き下げについては確度がよめないため、期待値は低く設定したい。アメリカも自国に対して強くコミットする日本の経済成長の為にチャンスをくれていると思いたい。

他方、日本では日銀のタカ派路線が意識され、日本金利上昇、円高が進みドル円は一時150円を割り込む展開となった。先週発表された四半期GDPが実質ベースで+0.1%とほぼゼロ成長にも関わらず、利上げの風潮が強まることは違和感をおぼえる。日銀としても実質成長率が0%の環境下で10年債利回り1.5%を上回るほどの引き締め政策を押し通すロジックはないだろう。

以上鑑みると、大きなゲームチェンジが起きているとは想定し辛く、ドル円は150円付近を底値に、じりじり既存レンジの150円半ばにより戻されると予想している。

Market Update 2025.2.20

タカ派スタンスに加えて、FRBのテーパリング一時停止を受けて日米金利差縮小が意識されドル円は下値追いの展開となり、足許サポートとされていた151円を下抜けると、欧州時間にかけて150割れへと2ヶ月ぶりの水準に下落。

NY時間も米国小売大手企業の決算が振るわなかったことで米国の消費低下が意識され株安、金利低下、ドル安となりドル円は149円前半へと下落。

日本の実質GDPが伸び悩む環境下、日本国債10年利回り上昇は1.5%程度までで、日銀も更なる利上げに踏み切る可能性は低いと見ている。市場は日銀のたタカ姿勢を折り込み過ぎている様相が強く、日銀からタカ派の修正が入ればドル円の巻き戻しが進むと予想。一方で、日銀から更なる利上げを織り込ませるシグナルが出されれば、ドル円はレンジを切り下げと予想。

レコーディングダイエット

本日は、私が5ヶ月で10キロ体重を減らしたダイエット方法を紹介します。

大学時代までスポーツに励んでいた生活から、社会人となり運動不足や不摂生により体重が10キロ増えてしまい、これはいけないと思い始めたダイエットです。

タイトルにもあります通り、「レコーディングダイエット」です。レコーディングとは食べたもののカロリーと体重を記録していくダイエットです。

人間には基礎代謝という生きていく為に最低限必要なエネルギーがあります。個人差はありますが、成人男性で1日1500キロカロリー、女性で1200キロカロリー程です。また、基礎代謝に加えて、通勤したり、軽い運動をしたり、日常生活で消費するエネルギーが男性では600〜700、女性で400〜500程度となり、それぞれを合計すると男性2100〜2200、女性1600〜1700キロカロリーとなります。

この基礎代謝と通常の生活で消費するカロリーの合計を越えて摂取した分が、脂肪や筋肉として蓄えられることになります。

逆に言えば、食事で摂取するカロリーが消費する消費カロリーを下回れば体重が減っていくことになりますので、食べたものを毎日記録して摂取カロリーをアンダーカロリーに抑えます。

ダイエットをするには適度な運動や有酸素運動が大切ですが、あくまでそれはプラスアルファで、1番重要なことは食事管理です。筋肉のプロであるボディービルダーも筋肉の7割はキッチンで作られるという程、食事管理を徹底しているのです。

レコーディングダイエットの方法は至ってシンプルです。体重を1キロ減らす為に必要なエネルギー量は約7000キロカロリーとされておりますので、摂取カロリーが消費カロリーを下回る日を継続していき、合計7000キロに達すれば1キロ痩せることになります。例えば、アンダーカロリー300キロカロリーの日を24日続ければ7200キロカロリーとなり、1キロ痩せる計算です。

1日の摂取カロリーをアンダーカロリーに抑えることができるのであれば何を食べていても構いません。

なぜレコーディングが大切かですが、レコーディングすることで食べ物それぞのカロリーを把握するようになり、「こんな高カロリーなものを摂取してはダメだ」という意識になります。また、人間は目の前の目標をクリアする為に努力する習性があるので、1日をアンダーカロリーにするために食事を調整する意識が生まれるのです。

食事のレコーディンと共に、毎日体重計に乗って体重を測る習慣もつけましょう。すると、アンダーカロリーが7000キロに到達すると本当に1キロ体重が減っていくことを実感できてどんどんゲーム感覚で楽しくなっていくのです。楽しい感覚が身についてしまえば勝ちです。体重はどんどん減って目標体重に到達です。

注意点は、無理をしないということです。極端な話をすれば、全く食事をせずに3日ほどすれば体重が1キロ減る計算です。しかし、これば健康にとって悪いことは想像に容易いと思います。同様に、極端に摂取カロリーを抑えることは栄養の偏りやエネルギーの枯渇を生んでしまうので、1日のアンダーカロリー目安は200〜500キロカロリーを目標にしましょう。

そして時には好きなものを気にせずに食べる日を作りましょう。アンダーカロリーを続けると体が少ないエネルギー量で生活できるように代謝が下がってしまいます。その代謝を上げるために好きなものを食べてアンダーカロリーを無視する日を作ります。所謂チートデイですね。目安としては二週間から三週間に一度くらいですね。チートデイは代謝を上げると共に、食事へのストレスを軽減する効果もあります。ダイエットを続けているとどうしても好きなものを食べたくなる時があったり、避けられない飲み会があったりしますが、チートデイを入れてストレス発散をすることで、次の日からまた頑張ろうという気持ちを切り替えになります。

更にレコーディングの良いことは、ダイエットで目標体重に到達した後も、カロリーへの感覚が残るということです。口にする食べ物のカロリーが感覚で把握でるようになるので、これは今日はやめておこう、ここまで食べても大丈夫という管理ができるようになるのです。

スポーツジムの契約や、ダイエットサプリの購入は一切必要ありません。今日から食べたものを記録するレコーディングダイエット初めて理想の体を手に入れましょう。

Market Update 2025.2.19

日銀の高田委員から、堅調な設備投資や賃上げ、価格転嫁の継続が確認され見通しが実現していけば「一段のギアシフトを進める局面だ」と利上げベースの加速に言及する等、日銀のタカ派姿勢を受けて円は総じてしっかりの展開。

米国ではウクライナ停戦への不透明感に加え、トランプ大統領が「自動車関税を25%に設定する」と具体的な数字に言及したことで市場の不安は高まる展開。かかる中、発表されたFOMC議事要旨では「バランスシート縮小の一時停止」が議論されていたことが示されると、米金利低下を見ながらドル円は151円台前半へと下落した。

日銀のタカ派スタンスに加えて、FEBのテーパリング一時停止を受けて日米金利差縮小が意識され、ドル円は本日も下値を窺う展開が予想される。しかし日米金利差は依然大きくひらいていることや、根本的な経済成長の比較から米国へのインフローが相対的に多いことに変わりはなく、151ー150円付近ではドルは底堅い展開を予想。

投資を始める ②「どんな投資をしたいか、信念をたしかめる」

前回の投稿では、投資を始める前に自身の収支を把握することを説明しました。今回は、心構えを持つ重要性を紹介します。

投資を始めるにあたり、なぜ投資をしたいと思いましたか?老後2,000万円問題、インフレ対策、給料プラスアルファの収入源を作る、子供の教育費、投資で生計を立てる為、等投資を始めるきっかけは多種多様です。なぜ、はじめにきっかけの話を出したかというと、このきっかけが自分の軸となるからです。同じマーケットを見ていても、目的次第で見え方が変わってしまったり、目的が違う人の情報を混同して収集してしまうからです。

例えば、長期的な目線で投資をした株があります。短期的な理由や特殊要因で下落すると、ネットには、「暴落!!やっぱりこの株は危険」等の情報が錯綜し、情報整理を行う前に焦って投資をやめてしまうことが多くあります。人は冷静さを欠くと判断力が著しく低下してしまうのです。尤も、本当に将来を揺るがす悪材料が出た場合は撤退を検討する必要がありますが、本来はノイズと言える情報に振りまわせて投資をやめてしまい、結果的に自分が思った通りに上昇したとなれば精神的ダメージは計り知れません。そして、自信をなくしてマーケットから離れてしまい、次のエントリータイミングを逃すという悪循環に陥ります。

つまり、投資を始めるにたり、なぜ投資を始めるのか、なぜこの投資先に決めたか、何年後をゴールにするのか、というきっかけは、どんな状況になっても自分を信じて冷静に情報分析をするための信念という軸になるのです。将来どうなるかは誰にも予想できません。しかし、そのリスクを取るからリターンがあるのです。下落した時に自分を信じる軸がなければすぐに諦めてしまいますが、自分の信念があれば諦めることなく挑戦し続けることができるのです。まずは、なぜ自分が投資を始めるのか、どのくらいの期間で投資を検討しているかの目的を明確にしましょう。