日銀の高田委員から、堅調な設備投資や賃上げ、価格転嫁の継続が確認され見通しが実現していけば「一段のギアシフトを進める局面だ」と利上げベースの加速に言及する等、日銀のタカ派姿勢を受けて円は総じてしっかりの展開。
米国ではウクライナ停戦への不透明感に加え、トランプ大統領が「自動車関税を25%に設定する」と具体的な数字に言及したことで市場の不安は高まる展開。かかる中、発表されたFOMC議事要旨では「バランスシート縮小の一時停止」が議論されていたことが示されると、米金利低下を見ながらドル円は151円台前半へと下落した。
日銀のタカ派スタンスに加えて、FEBのテーパリング一時停止を受けて日米金利差縮小が意識され、ドル円は本日も下値を窺う展開が予想される。しかし日米金利差は依然大きくひらいていることや、根本的な経済成長の比較から米国へのインフローが相対的に多いことに変わりはなく、151ー150円付近ではドルは底堅い展開を予想。