米国とロシアがウクライナ戦争の停戦協議を行うなど、地政学リスクが意識されドル高が進んだことでドル円は151円から152円付近で底堅く推移。前日に日本の名目GDPが強い結果となり、日本銀行の更なる利上げ観測が強まったことで円高が意識されたが、150円割れをトライするほどの動きとはならなかった。
本日は、FOMC議事要旨を控える。1月のFOMCではトランプ大統領の関税政策やインフレの先行き不透明感から政策金利の据え置きを決定している。直近でFRBウォラー理事は、「トランプ政権の関税が物価に与える影響は軽度にとどまる」と自身の見解を述べたり、サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁が、「物価目標の達成に向けた道は一様ではない」との認識を示した上で、「インフレを巡る進展が一段と明確になるまで、FRBは金利を現行水準に据え置く必要がある」との考えを示している。
米国のインフレ懸念やトランプ大統領の関税政策による影響が不透明な環境下、FEBが政策を軟化させる材料もなく、現状スタンスが維持されるだろう。