Market 2025.5.2(米雇用統計大幅な景気減速はまだ示さず)ドル円は2円幅で値動きの荒い展開

Market

東京時間

ドル円は一時3週間ぶり高値145円93銭まで上昇した後、戻り売りに押された。
日銀の利上げに対する消極姿勢が引き続き円売りを促す一方、米雇用統計を前に様子見。
日経平均は、前営業日比378円39銭高の3万6830円69銭と、7日続伸。
前日の米株高や為替の円安基調を支えに堅調な展開で、一時は500円超高に上昇し節目の3万7000円台に迫る場面もあったが、連休を控えて後場は一進一退となった。

海外時間

米4月雇用統計で非農業部門雇用者数が前月から鈍化も予想を上回ったため長期金利上昇に伴うドル買いが強まり、145円台まで上昇するも、トランプ大統領の連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ要請する投稿を受けドル売りに転じ143円台へ下落。その後、中国が対米通商協議開始を検討しているとの報道で、期待感にドル買い、リスク選好の円売りが再び強まり145円手前まで上昇する値動きの荒い展開。

米国株式市場は続伸。
SP500は82.53ドル高の5,686.66ドル、ダウ平均は564.47ドル高の41317.43ドル、ナスダックは266.99ポイント高の17977.73で取引を終えた。

雇用統計が予想を上回り、国内経済の悪化懸念が後退し寄り付き後、上昇。
その後、中国が通商協議開始を検討しているとの報道で、対中貿易摩擦の緩和期待に一段と買いに拍車がかかり続伸。
セクター別では運輸、半導体・同製造装置が上昇した一方、テクノロジー・ハード・機器が下落した。

アップルは1-3月期決算で中国の売り上げが予想下回り、4-6月期に関税措置に伴うコスト増が9億ドルに達するとの予想が示され、アナリストの投資判断引き下げで大幅安。
アマゾン・ドット・コムも世界の経済情勢や通商問題などを背景に利益見通しが予想を下回り下落。

米国雇用統計

【経済指標】 米雇用統計(4月)
非農業部門雇用者数 結果:+17.7万人 予想:+13.0万人 前回:+22.8万人
失業率 結果:4.2% 予想:4.2% 前回:4.2%
平均時給 前月比 結果:+0.2% 予想:+0.3% 前回:+0.3%

今回の雇用統計、前月下方修正+当月予想上振れで、差し引き「普通」。
マーケットが悲観で構えていた向きもあり、実質的にはポジティブな内容。
ただ、来週のFOMCにおいて利下げが期待できない点で、株にとってはそれほどポジティブな内容ではない。

今日の一言

今週は日銀のハト過ぎない金利据え置きにより、過度な円安を避けつつインフレに睨みを効かせることに成功。
雇用統計も悲観的なマーケットとは裏腹に「普通」な内容。
日米交渉はある程度順調に進んでいる印象が感じられるし、米中も水面下で交渉を開始していることが窺えました。
トラおじも、FRBに「利下げしろー」とちょっかいかけてはいるものの、パウおじ解任騒動再燃ほどの熱量はないことからマーケットも微笑ましく傍観。
米株は解放の日(4月2日)以降の暴落から、20年ぶりとなる9日続伸の大立ち回りとなり、恐怖指数のVIXも22まで落ち着いてきました。


米中の貿易交渉については、一筋縄にはいかないと思っているので、楽観すぎるのは禁物かと。
ただ、徐々に米国景気相場となり、FRBの利下げ時期を見極める相場展開にはなっていくと思われますね。

4月のトランプ劇場を目の当たりにして、しょんべんちびりそうになりましたが、やはり「インデックス積立」は大切だなと感じました。
アクティブ投資では、どのタイミングでエントリーすれば良いかなんて分からない相場でしたからね。
こつこつ、自分を信じて長期インデックス投資を続けましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました