東京時間
ドル円は145円台前半までジリ安の展開。
日経株価の下落を横目に、来週の日米財務相会談で為替が議論されるとの思惑から積極的なドル買い・円売りが手控えられた。
その他、日銀の中村豊明審議委員が講演で金融政策について「当面は現状維持が適当」と述べたと伝わったものの、市場の反応は限定的だった。
金利のスティープニングって何?
マーケットが様子見ムード全開なのでマーケット用語でも勉強したいと思います。
金利のスティープニング、フラットニングってよく聞きませんか?
簡単に解説していきます。
金利のスティープニングとは、債券の利回りと残存期間の関係を示すグラフの傾きが急になる現象のことです。
具体的には、短期金利と長期金利の差が大きくなることを指します。
もう少し詳しく説明すると、通常、イールドカーブは右肩上がりになっています。
これは、残存期間が長くなるほど、金利が高くなるためです。
スティープニングは、この右肩上がりの傾きがさらに急になることを意味します。
例えば、短期金利が0.1%で長期金利が3%の場合、イールドカーブは比較的緩やかな右肩上がりです。しかし、短期金利が0.1%で長期金利が5%になった場合、イールドカーブは急な右肩上がりになります。
この変化がスティープニングです。
スティープニングは、金融緩和期待が後退し、中央銀行の金利引き下げ予想が覆された場合に起こりやすいとされおり、米中関税の延期が発表されてFRBの利下げ期待が後退している現在起きている現象ですね。
スティープニングと反対の現象は、フラットニングと呼ばれ、短期金利と長期金利の差が小さくなることを指し、中央銀行が利上げ局面に入ると起こりやすい現象です。


コメント