Market Update 2025.2.17

昨日は、日本の名目GDPが初めて600兆円を超えたことで日銀の更なる金利引き上げ観測からドル円は151円台へと下落。しかし、インフレ率を除いた実質GDP成長率は依然伸び悩んでいることから、日銀の大幅利上げは困難との見方もあり、円買いの勢いは限定的で既存レンジの下限150円付近をトライする動きはなかった。

先週末、米国の小売売上高が市場予想を下回りドル安が進んだ中での円買い材料となったが、ドル円の下値が限定的であったことから、円買いポジションも相応に増えている印象。150円〜156円を週間のレンジとして、ドル買い、円安材料が出た際のドル円の巻き戻しには注意したい。

今週の為替相場 2025.2.17

先週は週央に発表された、米国の消費者物価指数が市場予想を大きく上振れたことで米金利上昇、ドル高となりドル円は154円台を回復したが、週末発表の小売売上高が市場予想を下回ったことでドル円は152円前半へと下落して、いってこいの展開となった。

コスプッシュ型インフレが懸念されFRBには難しい舵取りが求められる中、トランプ大統領の関税政策からも目が離せない状況。ドル円は引き続き方向感を欠きながら、ヘッドラインニュースに振られる展開が予想される。先週末の流れからドル円はダウンサイドが意識されながらも、150円近辺は底堅い展開か。

今週の予想レンジ 150.00 – 156.00

Market Update 2025.2.14 Over Night

米国の1月小売売上高が市場予想を下回ったことで、インフレ懸念が幾分和らぎ米金利低下、ドル安で反応。ドル円は152円60銭近辺から152円前半へと小幅に下落。

1月小売売上高(前月比)予想-0.2%  結果-0.9%  前回+0.4%

小売売上高が市場予想対比下振れたことで、ドル円152円割れを予想したが、思いの外ドル円の下値は底堅い印象。

引き続きインフレ懸念が燻る中、トランプ大統領の関税政策を注視する展開が継続する見込み。

日米の金融政策の方向性を睨みながらも、相対的に大きくひらいている金利状況や米国サイドへのインフローからドル円の下値は限定的と予想。

Market Update 2025.2.13 Over Night

前日(2/12海外時間)、米国のCPIが市場予想を上回ったことで、FRBの早期利下げ観測が遠のきドルが買われドル円は154円台後半まで上昇。

昨日は、米国のPPI(生産者物価指数)等経済指標が予想対比堅調で米金利上昇とともにドル円も上昇する場面もあったが、トランプ大統領が相互関税の開始を数ヶ月遅らせると発表したことで、市場に安心感が漂い株高、ドル安が進みドル円は152円後半へと下落。

本日は米国の小売売上高の発表を控えており、インフレ懸念が続く中で消費指標に注目が集まる。市場予想を上回ればドル高円安、下回ればドル安円高が予想される。

本日のドル円予想レンジ151円50銭〜153円50銭