今回はFX初心者の方がぜひ知っておきたい「期待値」について、わかりやすく解説します。
株式投資やFXというと「相場の予想が当たれば勝てる」と思われがちですが、実はそれだけでは長期的に利益を出すのは難しいのです。
そこで重要になるのが、「期待値」という考え方。
この考え方を理解すれば、「なぜ勝ったのに負ける？」「どうして連勝しているのに資金が減る？」といった疑問もスッキリ解消されますよ！
そもそも「期待値」とは？
「期待値」とは、一回の取引あたりで平均してどれくらいの利益（または損失）が見込めるか？という指標です。
ギャンブルや投資の世界では非常に重要な概念で、数学的な裏付けがあります。
◆ 期待値の計算式
以下が基本的な期待値の計算式です：
期待値 =（勝率 × 平均利益）－（負け率 × 平均損失）
これがプラスになっていれば、長期的には勝てるトレード戦略といえます。逆に、マイナスならどれだけ勝っても最終的には資金が減っていきます。
FXにおける期待値の具体例
例えば、以下のようなトレードをしているとしましょう。
- 勝率：40%（10回中4回勝つ）
- 平均利益：+100pips
- 平均損失：−50pips
このときの期待値は：
(0.4 × 100) − (0.6 × 50) = 40 − 30 = +10pips
このように、勝率が低くても損小利大（損失を小さく、利益を大きく）にすれば、期待値はプラスになります。
逆に「勝率が高いのに負ける」パターン
- 勝率：80%
- 平均利益：+10pips
- 平均損失：−50pips
この場合の期待値は：
(0.8 × 10) − (0.2 × 50) = 8 − 10 = −2pips
勝率が80%でも、損切りが大きすぎれば長期的にはマイナスになるんです。
なぜ期待値が重要なのか？
FXでは、どんなプロトレーダーでも「負け」は避けられません。重要なのは、勝った時にどれだけ取れて、負けた時にどれだけ損を抑えられるかという視点です。
期待値の考え方を取り入れれば、感情に流されず、冷静なトレード判断がしやすくなります。
「上手に負ける」ことは、「勝つ」ことと同じ、もしくはそれ以上に大切ということですね。
初心者におすすめのアクション
- 自分のトレードを記録する（勝率・利益・損失を記録）
- 月ごとに期待値を計算してみる
- 勝率よりもリスクリワード（損小利大）を意識する
- 負けを許容するメンタルを育てる（上手に負けた時は勝った時と同じ意味）
まとめ｜勝ち負けではなく「期待値」で判断しよう
FXで生き残るには「期待値」という視点が欠かせません。
勝率だけにこだわるのではなく、「平均してどれくらい勝てているか？」を数字で判断することで、感情に左右されないトレードができるようになります。
この記事をきっかけに、あなたもぜひ「期待値」を意識したトレードを始めてみてくださいね！
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