【初心者向け】相場の流れをつかもう！先週のまとめと来週の展望（６月９日〜）！トレード方針はドル円買いを継続！

市場概況（時短一週間振り返り）
来週の日米マーケットイベント
来週の相場展開とトレード方針

市場概況（時短一週間振り返り）

日経平均　終値：37,741.61 円（前週比−0.6％）
TOPIX　終値：2,769.33（前週比＋0.5％）
日本10年利回り　終値：1.46 ％（前週比−0.04 pt）

S&P 500　終値：6,000.36（前週比＋1.5％）
NYダウ　終値：42,762.87（前週比＋1.2％）
ナスダック　終値：19,529.95（前週比＋2.2％）
米10年利回り　終値：4.505 ％（前週比＋0.11 pt）

日本市場は週半ばまでは回復傾向でしたが、週全体では日経平均が下落しました。
週後半に控えていた米国雇用統計の結果待ちの様相で、総じて方向感が出ずらかった格好ですが、「景気敏感型セクター」に分類される、鉄鋼、建設、機械などのセクターが上昇しておりました。
米国市場はトランプ大統領と習近平主席との協議が設定されるとの期待や、5月の雇用統計が予想を上回ったことを好感して、週末にかけて株式が上昇。
米利回りも高水準で推移しました。

ドル円
始値：144.06 円　（6/2・週初）
高値：145.10 円（6/6）
安値：142.38 円（6/3）
終値：144.87 円（6/6・週末）

週初は、日本国債の１０年最入札と３０年最入札が弱い結果取り、日本金利が上昇するとの警戒感から円買いが優勢となりドル円が１４２円台まで下落しましたが、入札が無難な内容となり円買いポジションが解消に進みました。
週後半にかけては、米国の雇用統計が市場予想を上回る結果となり、FRBの利下げ観測が後退すると米金利上昇、ドル買いが進み、ドル円は一時１４５円台を回復しました。

来週の日米マーケットイベント

6月9日（月）
- 🇯🇵 08:50 実質GDP（第1四半期・2次速報）　予想-0.7％
- 🇯🇵 08:50 経常収支・貿易収支（4月）
- 🇺🇸 23:00 卸売在庫・売上高（4月・確報）
6月11日（水）
- 🇯🇵 08:50 国内企業物価指数（PPI・5月）
- 🇺🇸 20:00 MBA住宅ローン申請（週間）
- 🇺🇸 21:30 消費者物価指数（CPI・5月）【最重要】　予想➕2.5％
- 🇺🇸 23:30 週間石油在庫
6月12日（木）
- 🇯🇵 08:50 景況判断BSI（第2四半期・大手企業）
- 🇯🇵 08:50 対外・証券投資動向（週間）
- 🇺🇸 21:30 生産者物価指数（PPI・5月）
- 🇺🇸 21:30 新規失業保険申請件数（週間）
6月13日（金）
- 🇯🇵 13:30 鉱工業生産・設備稼働率（4月確報）
- 🇺🇸 23:00 ミシガン大学消費者信頼感（速報・6月）

来週は、日本の第一四半期GDP速報値が発表されます。
マイナス成長となることが想定されますが、マイナス成長については、大方の予想通りですので、大幅な下振れがなければマーケットへの影響は限定的と思われます。

米国では、消費者物価指数が発表されます。
先週の雇用統計で雇用の底堅さが確認されてFRBの利下げ観測が後退しました。更に、消費者物価指数も市場予想よりも強い結果となれば、FRBの利下げ期待が一段後退して、米金利上昇、ドル高で反応する可能性があります。
反対にインフレが落ち着きを見せれば金利低下、ドル安で反応するでしょう。

来週の相場展開とトレード方針

米中の協議については、ロンドンで6月9日（月）に米中閣僚級の通商協議が予定されています。
週末の報道では、「中国商務省がレアアース（希土類鉱物）の生産用途に限定して輸出の一部再許可を開始したと発表」などが報じられており、協議の進展が期待されます。
その他、アメリカによるAIチップ（特にファーウェイ向け）への輸出規制や、アメリカによる中国人学生ビザ発給制限に関する協議の進展に注目が集まっています。
従前より説明しておりますが、トランプ関税に関する最悪のシナリオは既にマーケットにも織り込まれつつあることから、報道を受けた相場の乱高下はあまり想定しておりません。

注目は、米国の景気動向と中央銀行の方向性に移っていると思います。
その中でも、インフレ動向が最重要課題ですので、６月１１日（水）に発表される消費者物価指数と、翌日の生産者物価指数の発表前後でマーケットも神経質な動きを見せそうです。

ただ、今回の指標だけでは、FRBの判断材料とはなり得ないことから、ドル円は既存レンジ１４０ー１５０円での推移を予想しております。
トレード方針は、以前から変わらずドル円ロング方針です。

USDJPY 買いポジションオーダー
143.00 BID　買い指値（直近安値水準）← ６／２　水準に到達したため約定
140.00 S/L　損切り水準（年初来サポート水準）
148.00 P/L　利益確定水準（５月高値水準）