【初心者向け】2025.6.4（ドル円１４２円へ急落）米国経済指標が下振れ！トランプ大統領はFRBに利下げ要求！ドル円ロングはなぜキープ？

市場概況（時短マーケットアップデート）
今日のポイント：ADP雇用統計　ISM非製造業景況感指数
1. 📊 ADP雇用統計（5月）
2. 🏢 ISM非製造業景況感指数（5月）
ドル円の今後の展望とトレード方針

市場概況（時短マーケットアップデート）

日経平均株価　終値：37,747.45円　前日比：+300.64円（+0.80%）
TOPIX　終値：2,785.13　前日比：+14.02（+0.51%）
日本10年国債利回り　終値：1.514%　前日比：+0.014ポイント

S&P 500指数　終値：5,990.48　前日比：+9.13（+0.15%）
ダウ工業株30種平均　終値：42,645.00　前日比：+76.62（+0.18%）
ナスダック総合指数　終値：19,492.71前日終値：19,459.28　
米１０年国債利回り　終値：4.364%　前日比：▲0.096ポイント（利回り低下）

ドル/円（USD/JPY）東京時間の値動き
終値：142.77円
高値：144.38円
安値：142.60円

S&P 500指数とナスダック総合指数が小幅に上昇し、ダウ工業株30種平均もわずかに上昇しました。一方、米10年債券利回りは、5月のISM非製造業指数の予想外の縮小や、ADPによる民間雇用者数の増加がわずか37,000人と、2年以上で最も低い水準となったことなど、経済指標の弱かったことで、FRB（米国中央銀行）の利下げ観測が強まり、利回りが低下しました。
米国経済指標の下振れで、米国債利回りが低下したことで、ドルは売られる展開となり、ドル円は１４３円割れまで急落しました。
また、トランプ大統領がFRBのパウエル議長に対し、利下げを強く求めたことも、米国債券利回りの低下に寄与しました。

今日のポイント：ADP雇用統計　ISM非製造業景況感指数

📊 ADP雇用統計（5月）

ADP雇用統計は、米国の給与計算業務を手がける大手企業「ADP（Automatic Data Processing）」が毎月発表しているもので、政府部門を除いた民間企業における雇用者数の増減を示します。通常は、米労働省が発表する「雇用統計（NFP）」の2日前に公表されることから、NFPの先行指標としても位置づけられています。

結果：3.7万人増
市場予想：11.4万人増
前回（4月）：6.0万人増（6.2万人から下方修正）

5月のADP雇用統計は、民間雇用者数の増加が3.7万人にとどまり、予想を大きく下回りました。これは2023年3月以来、約2年ぶりの低水準となります。特にビジネスサービスや教育・保健サービスなどの分野で雇用が減少し、労働需要の軟化が示唆されました。

🏢 ISM非製造業景況感指数（5月）

ISM非製造業景況感指数は、米供給管理協会（ISM）が毎月発表する指標で、サービス業を中心とした非製造業分野の景気動向を示すものです。指数は50を基準に、50以上で景気拡大、50未満で景気縮小を意味します。新規受注、雇用、価格など複数の項目をもとに算出され、米国経済の約7割を占めるサービス業の動向を反映することから、GDPとの相関性が高い重要指標とされています。また、FRB（米連邦準備制度理事会）の金融政策判断にも影響を与えるため、投資家からの注目度も高い指標です。

結果：49.9
市場予想：52.0
前回（4月）：51.6

ISMが発表した5月の非製造業景況感指数は49.9となり、景気拡大と縮小の境目である50を下回りました。これは2024年6月以来の低水準で、サービス業の活動が約1年ぶりに縮小圏に転落したことを示しています。特に新規受注の指数は46.4と大幅に低下し、需要の急減が影響したとされています。

ドル円の今後の展望とトレード方針

トレード方針は変わらずドル円ロングポジションを継続します。
昨日の米国経済指標は市場予想を下回りドル円の重しとなりましたが、６月から発表される経済指標は関税の影響などが反映されて下ブレることは想定内です。
FRBも現在はインフレの状況を見極めることが優先的と考えていることから、過度に利下げを急ぐことはないでしょう。

日米の金融政策がしばらく様子見となることを想定して、ドル円は既存レンジ内（１４０ー１５０）での推移を予想しております。

USDJPY 買いポジションオーダー
143.00 BID　買い指値（直近安値水準）← ６／２　水準に到達したため約定
140.00 S/L　損切り水準（年初来サポート水準）
148.00 P/L　利益確定水準（５月高値水準）