東京時間
日経平均株価は、米国のハイテク株高を受けて寄り付きから上昇し、午前中には一時3万8,000円台を回復。しかし、3万8,000円台では戻り待ちの売りが出やすく、午後には上げ幅を縮小し、最終的には、37,722円40銭(前日比 -1円71銭)で取引を終えた。
セクター別動向は、情報技術(IT)やゲーム関連株など、最近上昇していた銘柄が下落。
債券市場では、本日実施された40年物国債入札が最高落札利回り3.135%と、市場予想の3.085%を上回り、応札倍率も2024年7月以来の低水準となったことで、債券需要の緩みが再確認された。
入札の結果を受けて30年国債の利回りは一時前日比11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇。20年債利回りも9bp、40年債利回りは9.5bp、それぞれ上昇。
日本金利が上昇したことも日本株の抑えた要因となった。
為替は、寄り付きこそリスクオンの円売りが強まり144円77銭まで上昇したが、日本金利の上昇を受けて144円前半まで下落した。
海外時間
米国株式市場は反落。
SP500 5,888.56USD −32.97 −0.56%
NYダウ 42,098.70USD −244.95 −0.58%
ナスダック 19,100.94USD −98.23 −0.51%
米株は寄り付き後揃って小幅に上昇するも、前日の大幅高の反動に加え、引け後のエヌビディアの決算発表を控え様子見姿勢が強まり、ダウはじり安、ナスダックは前日の終値近辺でのもみ合いが続いた。5月開催分のFOMC議事要旨では、関税の影響を見極めるまで政策金利変更には慎重な姿勢が改めて示されたが相場の反応は限定的だった。
為替市場では、米ドルが2日連続で上昇。
トランプ大統領によるEU関税の延期など、関税を巡る楽観的な見方が背景にある中、ドル円は日本40年国債に対する需要低迷を受けて145円台を回復した。
エヌビディア決算
2026年度第1四半期決算を発表
26第1四半期業績
EPS: 0.81ドル(予想0.75ドル、下期除くと0.96ドル)
売上高: 440.6億ドル(予想432.5億ドル)
売上高成長率: +69% Y/Y、+12% Q/Q
2026年度第2四半期Q2ガイダンス
売上高: 450億ドル±2%(予想456.6億ドル)
H20規制により約80億ドルの売上減少個人
エヌビディアの開発するAI半導体については、マイクロソフト、アルファベット、メタなどの大手テック企業からのAI関連投資が業績を牽引する他、サウジアラビアとの大型契約や、アリゾナ州とテキサス州での新たな製造プロジェクトを発表するなど今後も成長が見込まれる。
中国への輸出規制による売り上げの落ち込みは、大方マーケットも消化しており、決算発表後、時間外取引で株価が5%以上上昇。
【NVIDIA 株価チャート】


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