Market 2025.5.7(FOMC予想通り政策金利据え置きを発表 ドル円は乱高下)トランプ政権半導体輸出規制撤廃へ

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東京時間

東京株式市場で日経平均は、前営業日比51円03銭安の3万6779円66銭と、8営業日ぶりに反落して取引を終えた。
朝方は、米中高官が関税を巡って会談が行われると伝えられたことを受けて上昇したが、上昇は続かず取引一巡後は方向感のない展開となった。
米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えて様子見ムードも広がった。
ドル円も同様に、米中交渉の期待を受けて142円後半から143円へ上昇するも、続かず143円を挟んだ展開。

海外時間

ドルが主要通貨に対し上昇。
連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場の予想通り利下げを見送った。
FRBは声明で、経済は全体として「引き続き堅調なペースで拡大している」とした上で、「経済見通しを巡る不確実性は一段と高まった」と指摘。
パウエルFRB議長も記者会見で、不確実性を踏まえ、予防的な行動をする状況ではないと語り、市場の予想よりもタカ派な内容となったことで、ドルは買われた。
ドル円は142円89銭まで下落後、143円97銭まで上昇する値動きの荒い展開となった。

米国株式市場は反発。
SP500は24.37ドル高の5631.27、ダウ平均は284.97ドル高の4113.97ドル、ナスダックは48.50高の17738.16で取引を終了した。

対中通商交渉の開始を好感した買いに寄り付き後は上昇。
しかし、トランプ大統領が通商交渉のために対中関税率を引き下げることはないとの姿勢を示すと売り材料となった。
FOMCで予想通り政策金利の据え置きを決定、見通しの不透明性に言及も経済が引き続き堅調との見解を示し買いが再開する中、大統領がバイデン政権時代の人工知能(AI)半導体輸出規制を撤廃すると発表し、ナスダックもプラス圏に回復し終了。
セクター別では半導体・同製造装置が上昇した一方、メディア・娯楽が下落。

FOMCまとめ

政策金利の据え置き
FOMCは、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を4.25%~4.50%に据え置くことを決定。これにより、政策金利は3回連続で据え置かれた。

インフレと失業率のリスク指摘
声明では、インフレと失業率の上昇リスクが高まっていることが指摘された。
これを受けて、米国債市場では利回りが低下。

パウエル議長の発言
パウエルFRB議長は記者会見で、現時点での利下げの必要性はないとし、インフレ抑制のために政策金利を高水準で維持する方針を示唆。

市場の反応
FOMCの発表を受けて、米国債の利回りは低下。
米国債のイールドカーブ(利回り曲線)はFRBの声明を受けて平たん化。
長期債の利回りが短期債の利回りよりも低下したことから、FRBが次回6月のFOMCで利下げに踏み切る可能性が低いことが示唆された

声明文(出典:Bloomberg)
米連邦公開市場委員会(FOMC)が7日に発表した声明は以下の通り。

純輸出の変動がデータに影響を及ぼしているものの、最近の複数の指標は経済活動が堅調なペースで拡大を続けていることを示唆する。失業率はここ数カ月、低水準で安定しており、労働市場の状況は堅調を維持している。インフレは幾分高止まりしている。

委員会はより長期にわたって最大限の雇用と2%のインフレを達成することを目指す。景気見通しに関する不確実性は一段と増している。委員会は2つの責務の両サイドに対するリスクに注意を払っており、失業増加とインフレ加速のリスクは高まったと判断している。

これらの目標達成を支えるため、委員会はフェデラルファンド(FF)金利誘導目標のレンジを4.25-4.5%で据え置くことを決めた。FF金利誘導目標レンジに対する追加的調整の程度とタイミングを検討する上で、委員会は今後入手するデータや変化する見通し、リスクのバランスを慎重に見極める。委員会は財務省証券とエージェンシー債、GSE保証付き住宅ローン担保証券(MBS)保有の削減を継続する。委員会は最大限の雇用を支え、インフレ率を目標の2%に戻すことに強くコミットしている。

金融政策の適切なスタンスを見極める上で、委員会は今後の情報が経済見通しに与える意義を引き続き監視する。委員会の目標達成を妨げる可能性のあるリスクが出現した場合、委員会は必要に応じて金融政策スタンスを調整する用意がある。委員会は労働市場の状況、インフレ圧力やインフレ期待を示す各指標のほか、金融・国際情勢などを幅広く考慮して判断する。

今回の金融政策措置に対し、パウエル議長とウィリアムズ副議長、バー連邦準備制度理事会(FRB)理事、ボウマン理事、コリンズ総裁、クック理事、グールズビー総裁、ジェファーソンFRB副議長、カシュカリ総裁、クーグラー理事、ムサレム総裁、ウォラー理事が賛成した。カシュカリ総裁は今回の会合で代理メンバーとして投票した。

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