東京時間
日経平均は、前営業日比2644円00銭安の3万1136円58銭と大幅安で取引終了。
米国の相互関税や、中国の報復関税を受けて前週末の米国市場が大幅に下落していたため、東京マーケットオープン直後から悲鳴をあげながら下落。からの、「サーキットブレーカー」発動!!(先物市場やオプション市場等で相場が大きく変動し、過熱してきたときに取引を一時中断する措置)
日経平均は昨年の「植田ショック」で急落したときの心理的節目である3万1000を下抜ける場面もあり、1987年のブラックマンデーに次ぐ3番目の下落幅!
まさに「令和のブラックマンデー」。
心臓に悪すぎてマーケットオープン後一旦、PC閉じましたね。
マーケットがパニック状態の時は俯瞰するのが掟!定期買付の注文以外は傷口を広げるだけなので、うかつに手を出さない方が良いですな。
行くとこまで行かないと落ち着かないと思うものの、PERやPBRも割安水準まで下がっているので、今週くらいに底値を探ってくれることを期待。知らんけど。
ヒートマップは目も当てられへんくらい地獄!
先週まで日本10年債利回りが1.50%付近で推移していたが、トラおじ関税による景気減速懸念から日銀の利上げ折り込みが一気に剥落し、1.1%割れまで債券が買われたことで、銀行が利鞘ぼったくり商売に勤しむことができなくなるとの見方が強まり連日大幅安。その他、内需株も含めて満遍なく急落!

為替市場は、株式式場の急落に伴うリスクオフの円買い優勢となりドル円は一時145円割れまで下落。株の下落一服とともに145円台を回復すると後半にかけて146円まで戻す値動きの荒い展開。
金利市場は日米ともに利回りが低下しており、金利差を睨んだ展開というよりはリスクオフの円買いといったとこかな。
日銀植田総裁の本音を代弁すると、「実質成長率がほぼ0なのに利上げするのなんて正直無理ゲーやのに、インフレを抑制するように無言の圧力かかってるし、とりあえず春闘で賃上げしてるから賃上げ一本足打法で利上げ強行する予定やったけど、トラおじのおかけで円高に動いてくれたから利上げしなくても良いかも」「てか、インフレ抑制は日銀の仕事やけど、円安の抑制は日銀の仕事じゃないんやけどね。。インフレと円安が密接な関係やから政策運営むずすぎる」
昨年の8月の株式暴落時も日銀内田副総裁が「金融市場が不安定な時は利上げしない」と言ってたし、とりあえず日銀の利上げは一旦打ち止めと期待。


海外時間
米国株式は、ナスダックが小幅に反発、NYダウ、SP500はそれぞれ小幅に続落となった。
トラおじが関税に対して強気を維持しつつも、日本や中国と関税を巡る協議をする姿勢を示したことで、マーケットには一定の安心感が漂った。売られすぎの水準まで下落したことも買い支え材料となったか。
ナスダック 15,603.26USD +15.48 +0.10%
NYダウ 37,965.60USD −349.26 −0.91%
SP500 5,062.24USD −11.85 −0.23%
オープン後から売り優勢の展開となったが、「トランプ米大統領が中国を除く全ての国に対する関税を90日間停止することを検討している」との報道を受けて、一時下げ幅は縮小。しかし、ホワイトハウスはこの情報を否定すると、株価は再び売りが膨らんだ。
フェイクニュースなんて報道するなよマスゴミさんって感じですよな。
トラおじは7日、貿易相手国と関税を巡る交渉を進めるために関税措置を一時停止することは検討していないものの、日本や中国、その他の国々と協議すると述べた。
また、関税の一時停止については「考えていない」とし、「多くの国々がわれわれと交渉する構えを示しており、それは公平な取引となるだろう」と述べた。
更に、中国が対米報復関税を撤回しない限り、中国からの輸入品に対し50%の追加関税を課すという考えを再表明し、本丸中国に対しては強気の姿勢。
我らが商品券配りおじさんは、トラおじと電話会談をし、双方で担当閣僚を指名して協議を続けていくことを申し合わせた。協議の推移をみながら、最も適切な時期に訪米し、トランプ大統領と直接会談する考えも示した。
官僚君たちと擦り合わせして、くれぐれもしょぼい交渉にならないようにたのんますね。
米(コメ)の輸入関税撤廃、米国投資増大、非関税障壁の消費税撤廃。これを土産に早くアメリカ行ってこーい🇺🇸
ドジャース大谷さんがホワイトハウスに表敬訪問したらしいけど、商品券配りおじさんより頼りになりそうと思ってしまうわいです。
為替市場では、関税交渉開始への安心感から、米金利が上昇するとドル円も145円台から148円台まで上昇する値動きの荒い展開。
日米の通商交渉において、米国はベッセント財務長官担当となり、為替誘導に対しても追及。
米国は自国通貨安を誘導する国に対して、為替誘導を止めるように圧力をかけて来てるけど、日銀植田ロボコップおじ的には「ちゃいますちゃいます、日本はGDP成長率がゼロにも関わらず、一生懸命利上げしてなんとか円安を食い止めようとしてるんです」って言いたよね。
今後の展開
とりあえずは、米株が一旦落ち着いたことは安心材料であるが、各国と米国との交渉次第では更なる悲惨な状態も想定する必要はありですな。この際、楽観は禁物。
為替については、これだけリスクオフで米金利も低下し、投機筋の円買いポジションが過去最大まで積み合っているのに、ドル円の下値は145円までという状況をどう捉えるか、、、米国への投資や日本からの資金流出等、円安を取り巻く環境は数年前とは違い新しいフェーズに入っているのかもしれない。
そうなれば、ベッセント財務長官から「日本円安誘導してるー、トラおじに言いつけるー」ってなる可能性が怖い。
最近、ドイツの憲法改正に伴う軍事予算拡大を背景に、米国一強の時代は終わった!分散投資を!的なコメントを多く見ると確かになー。。。と思うこともある。
しかし、世界三番目の人口を有し現在も人口増加中、農業最強、エネルギー国、軍事力世界一の大きな島国、基軸通貨を有しており、新たなイノベーションを次々生み出す環境、これらが揃っているから米国中心のポートフォリを構築した当初の信念を思い出すと、欧州へのポートフォリオのアロケーションはしっくりこないんだよな。
常に前提条件が変わっていないか、世界の環境が変わっていないか冷静に俯瞰しながらも、信念を忘れてはいけないなと改めて思うのであります。


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