BBCニュースで、英国はロシアとの戦闘が続くウクライナの防衛力支援のために、22億6000万ポンド(約4270億円)を融資することで合意。
https://www.bbc.com/japanese/articles/cm2j5q25194o
ゼレンスキー大統領は、トランプ大統領との首脳会談で口論となったことで鉱物協定の合意が見送られ、米国からの支援が打ち切られるとの懸念が広がる。
そんな最中、イギリスへ飛びイギリスからの大型融資の合意を掴み取る離れ業を見せた。
おそらく、トランプ大統領とゼレンスキー大統領の首脳会談の前には鉱物協定を結ぶことで停戦への道筋をつけるとの事前調整がされていたと思われるが、会談は破談に終わった。その直後にイギリスと大型の融資で合意を決定とはタイミングが良すぎるようにも見える。
また、イギリスはウクライへの融資の返済原資をイギリス国内で凍結したロシア資産から賄うとの内容で契約を交わしており、練り込まれた契約内容だ。
トランプ大統領の思惑では、ウクライナでの鉱物産業で得られた収益をこれまでの米国の支援の返済に充て、かつウクライナへのコミットがロシアへの牽制にもつながることで停戦の交渉を進める算段をつけていたのだろう。
しかし、その計画が頓挫した上にイギリスが融資を決められた格好となり、トランプ大統領の顔には泥が塗られた。
事前にイギリスやヨーロッパ諸国からの支援が調整されていたならば、土壇場での口論劇にも納得がいく。
いずれも、ゼレンスキー大統領は民主主義の名の下に、断固たる決意で妥協しない姿勢を示したこととなり、停戦への道は遠のいた。