2025.4.24 米株市場続伸 米中緩和期待 FRBはとは姿勢!クリーブランド連銀総裁どんな人?

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米国株式市場は続伸。
ダウ平均は486.83ドル高の40093.40ドル、ナスダックは457.99ポイント高の17166.04、SP500は108.98ポイント高の5,484.78で取引を終了した。

中国がトランプ政権との協議を現状で行っていないとし、協議のために対中関税の全面撤回を求める強い姿勢を表明したため対中関係の悪化を警戒し、寄り付き後、下落。
その後、クリーブランド連銀のハマック総裁が6月利下げの可能性を示唆したため期待感に買いに転じた。
さらに、トランプ大統領 が記者団に我々は24日の朝にも中国と協議したと発言すると、警戒感が緩和し、続伸。
終盤にかけて、上げ幅を拡大し、終了した。セクター別では半導体・同製造装置が上昇、家庭・パーソナル用品が下落。

加藤財務大臣はベッセント財務長官との会合を経て、会談の内容についてコメントを差し控えるとしつつも「米国から為替水準の目標やそれに対する具体的な対策に関する要求は全くなかった」と発言。

クリーブランド連銀総裁

昨日の発言 ロイターニュースより抜粋
ハマック氏は米経済専門局CNBCのインタビューで「6月までに明確かつ説得力のあるデータが得られ、その時点で進むべき正しい方向性について判断できれば、委員会が動く可能性がある」と述べた。これは6月の政策変更の可能性について問われた際の発言。

米連邦準備制度理事会(FRB)高官は、トランプ米大統領による移民や貿易、規制政策の行方が不透明であることから、これまで政策金利を当面据え置く姿勢を示している。

ハマック氏はまた、正しい方向を見極めるには時間をかける必要があるとの考えを改めて表明。また進むべき方向性が明確になれば、FRBは迅速に行動できることをこれまで示してきたとも述べた。

クリーブランド連銀総裁 ハマック総裁

ベス・M・ハマック(Beth M. Hammack)氏は、2024年8月21日より米国クリーブランド連邦準備銀行(Cleveland Fed)の第12代総裁兼CEOに就任。​
米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定機関である連邦公開市場委員会(FOMC)の一員として、米国の金融政策の策定に関与。​

経歴と背景

ハマック氏はカリフォルニア州出身で、スタンフォード大学で数量経済学と歴史を専攻し、1993年に学士号を取得。
​大学卒業後、ゴールドマン・サックスに入社し、債券資本市場部門のアナリストとしてキャリアをスタートさせた後、同社で30年以上にわたり勤務し、グローバル財務部門の共同責任者やグローバル財務責任者などの要職を歴任。​
また、米財務省の借入諮問委員会の委員長も務めた経験。

金融政策に対する姿勢

ハマック総裁は、現在の経済環境において金融政策の変更には慎重であるべきとの立場。
​2025年4月24日のCNBCのインタビューでは、「経済指標を注視しながら、すべての会合にオープンな姿勢で臨んでいる」と述べ、明確で説得力のあるデータが得られれば、6月にも政策変更の可能性があることを示唆しました。​
ただし、5月の利下げについては時期尚早との見解を示した。

また、FRBのバランスシート縮小についても、過度な資産保有はコストが伴うと警告し、縮小ペースを緩めることで長期的な資産圧縮を継続できる可能性があると述べた。 ​

人物像と評価

ハマック氏は、金融市場に関する深い知識と実務経験を持ち、データ重視の慎重な政策判断を行う人物として評価されている。
​ゴールドマン・サックス時代の同僚からは、「知的で戦略的なアプローチを持つリーダー」と評されており、FRB内でもその分析力とリーダーシップが期待されている人物。

現在の不確実性が高い経済環境において、ハマック総裁の冷静でデータに基づいた判断は、FRBの金融政策運営において重要な役割を果たしており、​彼女の発言や政策判断は、米国経済のみならず、世界経済にも影響を与える可能性があるため、注目されている。

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