相場の流れをつかもう!1週間のまとめと来週の展望(8月4日〜)米国雇用統計大きく下振れ!FOMC据え置き発表後の茶番劇!8月から夏枯れ相場へ

Market

市場概況(1週間振り返り)

日本市場

日経平均株価 終値:40,799.60円 前週比:−656.63円(−1.58%)
TOPIX 終値:2,948.65 前週比:−3.21(−0.11%)
日本10年国債利回り 終値:1.550% 前週比:−0.050(−3.13%)

日経平均指数

FOMC後の金利高止まり観測で米ハイテク株が下落し、連動して日本株も売られる展開となりました。半導体関連株の利益確定売りが進み、東京エレクトロンなど主力株が下押し圧力に。
また、日銀が利上げに慎重姿勢を見せたことで国債利回りの上昇は一服しました。


米国市場

S&P 500 終値:6,238.01 前週比:−150.63(−2.4%)
NYダウ 終値:43,588.58 前週比:−1,313.34(−2.9%)
ナスダック総合指数 終値:20,650.13 前週末比:−458.18(−2.2%)
米10年国債利回り 終値: 4.23% 前週末比:−0.17前後

SP500指数

米国株式市場はS&P500、NYダウ、ナスダックの主要3指数すべてが大幅に下落しました。週明けの市場は、主要テック企業の決算発表を前に様子見ムードが強く、特にナスダック関連では警戒的な売りが先行しました。月曜から水曜にかけて、アルファベット(Google)やマイクロソフト、アップルなど大型銘柄の決算が相次いで発表され、業績自体はおおむね良好だったものの、株価は「織り込み済み」として売りが優勢に。とくに期待値の高かったナスダック構成銘柄では、好決算にもかかわらず株価が下落する場面が目立ち、相場の重しとなりました。

7月30日(水)には、注目されていたFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催され、政策金利は市場予想通り4.25〜4.50%で据え置かれました。しかし、パウエル議長は記者会見で「インフレは鈍化の兆しを見せつつあるが、依然として2%目標には届いていない」と発言し、利下げに対しては依然として慎重な姿勢を示しました。一方で、ミシェル・ボウマン理事とクリストファー・ウォーラー理事の2名が利下げを主張し、FOMCとしては異例の「2人の利下げ派による反対票」が記録されました。この事実により、一部では「9月利下げの可能性」も浮上しましたが、市場全体にはまだ明確な安心感は広がらず、特に長期金利の下げ渋りが株式相場の重しとなりました。

その後、7月の雇用統計が8月1日(金)に発表されました。内容は、非農業部門雇用者数の増加はわずか73,000人と、予想されていた11万人を大きく下回りました。さらに、過去2か月分(5月と6月)の雇用者数が合計−258,000人も下方修正され、米労働市場の減速が明確に示されました。加えて、失業率は4.2%に上昇し、労働市場の軟化が意識されました。一方で、平均時給は前年同月比で3.9%増、前月比では0.3%上昇しており、賃金インフレの圧力は依然として残っています。この「雇用の減速」と「賃金の強さ」の組み合わせが、FRBの判断をいっそう難しくする構図となり、マーケットでは不透明感が増大しました。


ドル円(USD/JPY):7月28日〜8月1日(週足ベース)

  • 始値:148.55円
  • 高値(週中の最大値):150.91円
  • 安値(週中の最安値):147.29円
  • 終値(8月1日・金曜日の終値):147.38円

2025年7月28日から8月1日にかけてのドル円相場は、週初に148円台半ばでスタートした後、米長期金利の上昇や日銀のハト派姿勢継続観測を背景に一時150.91円まで上昇し、約1か月ぶりの円安水準を記録しました。週前半は、前週のFOMC直前のタカ派的な思惑と米国経済の底堅さが意識され、ドル買いが優勢となりましたが、7月31日のFOMCでは政策金利が据え置かれた一方、2名の理事が利下げを主張したことで、早期利下げ期待が再浮上しました。8月1日に発表された米雇用統計では、非農業部門雇用者数の増加が予想を大きく下回り、5・6月分も大幅下方修正されるなど労働市場の減速が明確になり、ドル売り圧力が一気に強まりました。同時に、米中通商摩擦の再燃懸念もリスク回避の円買い要因となり、週末にかけてドル円は急速に調整。最終的には147.38円で週の取引を終えました。全体としては、週前半のドル買いと週後半のドル売りが鮮明に分かれた展開で、FOMCと雇用統計の内容が為替市場の流れを大きく変える要因となった一週間でした。

来週の経済イベント

  • 米国:週前半に製造業・非製造業の景況感や貿易収支、耐久財受注などの指標が発表され、景気の動向に対する投資家の関心が集中
  • 日本:月曜日〜水曜日の経済指標は少なめで、週後半の8月7日(木)に景気一致指数・先行指数、貿易収支など重要統計が集中
  • 全体として:米国ではインフレ・景気の動向を探る指標が連日のように発表され、日本では週後半に焦点が移る構成

来週以降の相場展望

FOMCでの金利据え置き直後の、米国雇用統計のショッキングな内容を受けてマーケット全体はリスクオフムードとなりました。
これまで続いた米国株ラリー相場も、例年通りの夏枯れ相場に突入しそうです。
次回FOMCが9月に控える中で、年内利下げ回数がどれほど織り込まれるかが今後の注目点になりそうですね。

現在の折り込み状況では、9月に1回の利下げ、年内では3回の利下げが織り込まれています。今回の雇用統計の悪い結果を受けて、FRBの利下げタイミングが遅すぎる(ビハインド・ザ・カーブ)になるのではないかとマーケットは不安氏する時間帯になることから、株の復調には時間がかかるかもしれません。
個人的な感想ですが、「データを確認してから判断する」と意固地になっているパウエルFRB議長ですが、「データを確認してから判断するなら、素人の私にでも出来るのでは?」と思ってしまいますね。
先を予想して、適切な対応を早期に判断するのが学者さん達のお仕事ではないのか、、、と感じるのです。

少し不満も申し上げましたが、これまでも申し上げてきた通り、長期的な米株の見通しは上昇方向なので、夏枯れ相場の下落タイミングはロング積み増し方針です。
日本株についても、同様に上値が重くなると思われますが、下落したタイミングでロング積み増し方針です。




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