市場概況(簡単マーケット振り返り)
S&P 500
- 前日比:+0.14 %(+8.81ポイント)
- 終値:6,305.60 ポイント
ダウ工業株30種平均(DJIA/NYダウ)
- 前日比:–0.04 %(–19.12ポイント)
- 終値:44,323.07 ポイント
ナスダック総合指数
- 前日比:+0.38~0.40 %(+78.52ポイント程度)
- 終値:約20,974.17 ポイント
米国債10年物利回り 終値:4.380% 前日比:−0.040(−0.90%)
ベッセント財務長官発言(以下ニュース参考)を受け金利先安観に寄り付き後、上昇しました。相場は金利低下や主要企業決算への期待で買われ、終日堅調に推移しました。終盤にかけて、政府報道官が8月1日にはさらなる関税書簡を送付する計画を明らかにすると、ダウは下落に転じましたが、ナスダックはプラス圏を維持し連日で史上最高値を更新し終了しました。
ドル円
高値:148.66円
安値:147.08円
終値:147.35円
ベッセント米財務長官がインタビューで、インフレデータが低ければ利下げすべきと述べたほか、米6月景気先行指数がマイナスに落ち込み、金利先安観に米長期金利の低下に伴いドル売りが優勢となりました。

参考データ
AP News – US Stocks
Wall Street Journal
Investors.com(IBD)
Reuters
米財務長官「FRB検証必要」異例発言 利下げ圧力強めるねらいか
アメリカのトランプ大統領がFRB=連邦準備制度理事会に利下げを求める中、ベッセント財務長官は、FRBの組織全体を検証する必要があるという考えを示しました。早期の利下げに慎重なFRBへの圧力を強めるねらいもあるものとみられます。
ベッセント財務長官は、21日、経済チャンネルCNBCのインタビューに応じました。
ベッセント長官は、トランプ大統領がFRBのパウエル議長を解任してもよいと思うか問われたのに対し「われわれがすべきなのは、FRBの組織全体と、FRBがこれまでうまくやってきたかを検証することだ」と述べました。
ベッセント長官はこれまでもFRBの過去の金融政策を批判してきていて、今回の発言は、過去の政策までさかのぼってFRBを検証すべきだという考えを示した形です。
また、ベッセント長官は「関税措置への不安があおられているが、いまのところ物価の上昇はごくわずかで、インフレ率はすばらしい水準だ」と述べ、利下げは可能だという考えを示しました。
アメリカの財務長官が、独立性が重んじられるFRBに対して、検証する必要があると発言するのは異例で、早期の利下げに慎重なFRBへの圧力を強めるねらいもあるものとみられます。
出典:NHK
今日の一言 参院選を終えて
参院選は自公連立の過半数割れという結果となり、大方の予想通り与党が敗北する結果となりました。
21日に行われた石破総裁の会見では、米国との関税交渉の連続性を理由に早期辞任を否定しました。
懸念されることは、後がない石破政権が米国との交渉において、成果を意識するあまり「米国に大幅に譲歩する内容」で合意に至るという展開です。
日本に不利な条件で貿易合意がなされれば、日本株の下落は避けられないかもしれません。
基、石破政権の手腕では合意にすら至らない可能性は十分にあります。
ただ、日本株においては、「これからも継続するインフレ」、それに伴う「企業や個人の積極的な投資活動」、「東証改革やアクティビストによる株式市場改革」を背景に中長期的に上昇を予想しておりますので、日本株が下がったタイミングでは買いを入れる方針です。

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